2026年5月27日、福岡市内の施設にお住まいのALS患者様のお部屋へ伺いしました。
ボーカルとギターのデュオで、ブラジル音楽を中心とした演奏をお届けしました。
やさしく心地よいボサノバから、軽快なサンバ、そして美しいバラードまで、多彩な楽曲を披露いたしました。
お部屋には良い音がいっぱいひろがりました。
当日の様子
今回は昨年12月に続き、3回目の訪問となりました。
患者様は病状が進行により、現在は意思疎通が難しい状況です。
お部屋に入った時には以前よりご体調がお辛そうに見え、演奏を聴いていただくことができるだろうかと心配しながら準備を始めました。
演奏が始まると、やさしいギターの音色と温かな歌声がお部屋を包みました。
そして患者様がかすかに目を開けられ、表情にも変化が見られました。
演奏の途中、「演奏はいかがですか?良いですか?良い時には眉毛を動かしてください」とお声をかけると、患者様はゆっくりとうなずかれ、眉や頬の筋肉をわずかに動かしてくださいました。その瞬間、音楽が届いていることを感じ、私たちも大きな喜びをいただきました。
中田まどかさんは患者様のお側に歩み寄り、語りかけるように歌を届けてくださいました。音楽の説明をされる場面でも表情の変化が見られ、患者様が演奏や言葉を受け取ってくださっていることが伝わってきました。
最後の曲では、生音による演奏をお届けしました。演奏後、お二人が「ありがとうございました。また来させてください。」とお声をかけると、患者様は再びうなずいてくださいました。
患者様と私たちにとってかけがえのない時間となりました。
なお、患者様は現在ロックドイン状態(閉じ込め状態)にあり、意思疎通が難しい状況です。今後、言語聴覚士の方と連携し、わずかに動く筋肉を活用した意思伝達装置の導入を試みる予定です。
ほんの小さな反応であっても、ご本人の意思が伝わる方法が見つかることを願っています。

患者様とご家族のご感想
ご家族様は演奏中から何度も涙を流していらっしゃいました。
演奏後には、「私たちのために集まってくださり、こうして想ってくださって、本当にありがとうございます。」と、お言葉をくださいました。
演奏を終えた中田まどかさん、pepe伊藤さんも、「ぜひまた伺わせてください。」とお伝えし、再びお会いすることをお約束しました。
ご協力・ご支援への感謝
今回の訪問は、公益財団法人惧進会様
のご支援により実現しております。心より感謝申し上げます。
ENOTN Art & Careは、寝たきりの方や外出が難しい状況にある方のもとへ、「楽しい」「心地よい」「創造・発信」の時間を届ける訪問型の活動を行っています。
今回も、とても素晴らしい時間となりました。
この活動は、支援してくださる皆さまのお力によって支えられています。
活動を広めていただけましたら幸いです。
また、ご支援も随時募集しております。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
次回の活動について
ENOTN Art & Careでは、今後も訪問による文化支援を予定しています。
活動の様子は、こちらのサイトやSNSでお知らせしていきます。
※写真・個人情報の取り扱いには十分配慮しています。










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